fc2ブログ

オーダーの条件


河内です。パンツの研究発表用資料に載せる為、初めてB体(肥満)の方の裁断をしました。ウェスト96㎝ヒップ102㎝と恰幅の良いパンツを裁断・仮縫いし、着ていただいたところ、サイズぴったりに仕上げたのにウェストが5㎝ほど足りませんでした(゜Д゜;)

ちょっと焦りながら後ろ側を見ると、尻ぐりの長さが足りなくてパンツが上まで上がりきっていませんでした。

さっそくパターンの修正にかかりましたが、この時に問題となったのは尻ぐり線のねかせ分量でした。平尻だけど思い切ってねかせるのが良いのか起こしたままが良いのかを師匠と話し合い、両方試してみることになりました。
結果、起こした方はウェストで2㎝ほど不足し、ねかせた方はぴったり収まり、お尻の下に余りじわもありませんでした。

もともと、股上は34㎝と深めだったのですが、それにしてもかなり長い後ろ股上の写真を見ながら師匠に尋ねました。
「これもうちょっと浅くしてもいいですよね?」

師匠:「いや、これは座った時にいる。」

お客様が注文をされる際、求められる条件はさまざまですが、この言葉を聞いた時、“これがオーダーなんだ。”と、思いました。

月例会ではモデルの方の採寸、パンツの製図を起こして生地を裁断し、仮縫いとフィッティングまでを行いましたが、皆さんにお手伝いいただいたので時間内に収めることができました。

仮縫いしたパンツは折り目が逃げたことと、渡りが少し広かったことの二カ所の修正が出ましたが、まあまあの出来だったと思います。こちらはパターンの修正を済ませて、再仮縫いの予定です。

1ヶ月間、準備を進めるほどに溢れ出す疑問を解決出来ないまま、当日を迎えることとなりました。課題山積の中で一つ大きな収穫がありました。月例会の終わりに幹事の方から

「また酒井教室で色々やってほしい。」

と、仰っていただきました。達成感いっぱいで、次へ進みます(^^)

スポンサーサイト



決戦は水曜日!


河内です。テーラー業界には職人の技術向上や感性を磨く為、あるいはテーラー同士の交流の為など、様々な目的に沿った団体が多数存在します。

そして今、私も所属するニューガーメントクラブの5月の月例会で、パンツの製図について発表するための資料作りに取り組んでいます。

資料には、師匠考案の“酒井式”パンツ製図の引き方に加えて、出尻の方2名と平尻の方2名、計4人の方の製図と仮縫いの写真を載せることにしました。

酒井式製図の特徴の一つは誰でも簡単に引けて、比較的ぴったりおさまるところにあるのですが、ちょっと簡単に考え過ぎていました。

基本通りにパターンを作成して仮縫いをし、それぞれ履いていただいたところ、出尻の方は後ろ身頃に渡り不足などで引かれたシワが、平尻の方には逆に余りジワが出てしまいました。

これは体型を考慮に入れてパターンを引かななかった為です。やはり公式に数字をあてはめるだけでは、求める答えは得られませんでした。

この出来では資料に載せるわけにはゆかないので、もう一度全員分のパターンを見直すことにしました。

4月末に作業を始めて、ゴールデンウイーク明けには完全している予定でしたが、例会まであと一週間となった現在、まだ何も出来ていません。

にも関わらず、結構余裕があります。そして凄くワクワクしています。製図の面白さと、製図が大好きな事も再確認しました。欠点が出るたびに“よ~し、次こそ絶対合わせてやる!”ってがぜんテンションが上がる今日この頃、頭の中では“近づいてく~近づいてく~♪”なんて、ドリカムの名曲が廻っています。

面白くなってきました。
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード